融資

不動産賃貸業の借入余力の見方 — 追加融資はいくらまで引けるか

物件を増やしたいとき、最初に突き当たるのが「あと、いくら借りられるのか」という問いです。ここが曖昧なまま物件情報だけ探しても、いざ融資相談に進むと「思ったより出ない」「そもそも土俵に乗らない」と時間を無駄にしがちです。借入余力は決まった計算式で一意に出るものではなく、金融機関ごとの評価基準で変わります。ここでは、余力を左右する主な観点を整理します。実際の融資可否・金額は金融機関の判断によります。

借入余力は「返済力」と「担保力」の掛け合わせ

追加融資の審査では、大きく2つの軸が見られます。

  • 返済力(キャッシュフロー):既存物件を含めた事業全体で、毎年いくら返済に回せる原資が生まれているか。
  • 担保力(資産評価):購入する物件と既存資産が、貸し倒れ時にどれだけ回収を支えられるか。

どちらか一方が強くても、もう一方が弱いと融資額は伸びにくくなります。しかも審査で見られるのは1物件ではなく事業全体です。物件ごとにバラバラに管理していると、この「全体の返済力」を自分でも即答できず、相談の初速で差がついてしまいます。

返済力を見る代表的な指標

金融機関がよく使う考え方に、次のようなものがあります。

観点見られるポイント
債務償還年数借入残高が、年間の返済原資の何年分か。短いほど余力があると見られる
DSCR(返済余裕率)年間の返済額に対して、返済原資がどれだけ上回っているか
実質のキャッシュフロー減価償却や一時費用を調整した後の、実際に手元に残る金額

これらは金融機関ごとに重視度も基準値も異なります。「一般にこの水準なら安心」という固定の合格ラインがあるわけではない点に注意が必要です。

決算書だけでは見えない「実態」を補う

賃貸業の決算書は、減価償却が大きく、帳簿上の利益と実際の手残りがずれやすいという特徴があります。帳簿の利益が小さくても、キャッシュフローは健全というケースは珍しくありません。追加融資の相談では、この実態を数字で説明できるかどうかが、引ける額を左右します。逆に、複数物件・複数借入を抱えていると、事業全体の返済原資を自分でも把握しきれていないことがあり、それが「借りられるはずの額を借りられない」原因になります。

Smart CFO なら、事業全体の返済力が常に見える状態になる

Smart CFO は、複数物件・複数借入の収支と返済を横断して集計し、事業全体でいくら返済原資が生まれているのかを一目で把握できるようにします。物件を1つ買い増したときに全体の余力がどう動くのかも、その場でつかめます。融資相談の前に「うちは全体でこれだけ回っている」と根拠を持って話せること——それが、追加融資の初速と成否を大きく左右します。金融機関を回るたびに資料を作り直す消耗も、そこで手放せます。

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金融機関に相談する前に、自分の物件条件でおおよそどの程度の融資額が目線になるのかを知っておくと、話がスムーズになります。下記の AI 融資診断では、物件の条件を入力すると、類似する融資実績データの統計から融資額の目線と金融機関タイプごとの傾向を無料で確認できます。相談前の準備として、まずはここから試してみてください。